困難が扉を開く

☆この記事は、NPO法人アグレコが月一で発行しているフリーペーパー「agreco」に寄稿しているものです。
~みんなでくらしをつくる~というテーマの雑誌で、個性あふれる方たちの描く糸が紡ぎだす月刊誌。
群馬・東京・栃木で手に入れることができます☆



先月、イギリス研修でのこと。

夕方18時に成田発➡香港経由➡翌朝5時ロンドン・ヒースロー空港到着。
時間がたっぷりあるので、いつもは使わない地下鉄でロンドン中心部にあるパディントン駅まで行くことにする。

ヒースローからパディントンまでは何度も通ったよく知った道。ヨーロッパではよくある予想していないストライキがあったり、
例え迷っても時間がたっぷりあるから大丈夫〜と思っていたら、本当に迷った!

それは地下鉄の改札で始まる。まず持っているイギリス版Suicaのオイスターカードが何故か使えない。
マシーンでチェックしたら残額はある。質問しようと思っても駅員が誰もいない。仕方なくチケットを買う。
地下鉄のスピードがノロい。というか駅でない場所であちこち止まる。そして遂には乗り換える駅を間違えたらしく、
途中まで行ったのに結局空港に戻る道をたどる。大きな荷物を階段で上り下り…久しぶりにイライラした(笑)

でも、それが色んな出会いと気づきをもたらしてくれた。学校のあるトトネス行きの電車に乗るまでに
4人もの人が助けてくれた。

●アルバニア人のおじさん➡駅が間違っていると教えてくれた
●インド人のお兄ちゃん➡電車まで荷物を運んでくれた
●ナイジェリア人の駅員のお兄ちゃん➡間違って払ったお金を返金してくるよう助けてくれた
●ジャマイカ人の駅員のお兄ちゃん➡荷物を持ってトトネス行きの電車に乗せてくれた

みんな仕事中、または仕事に行く途中。私に関わっていて時間大丈夫かなと心配になる位、親身になってくれた。
一つ皆に共通するのはオリジンがイギリスではないこと。イギリスという国の多様性がここにある。

そのあと、3時間くらい乗っているトトネスへの電車の中で思った。
間違えたり、迷ったり、今までやったことのないことへ飛び込むこと。
それは今までに知らなかった世界を見せてくれるゲートウェイとなる!

仕事や役割を超えて、今初めて出会う目の前の人に心を開き、助けを求める。
それは自分の弱さをさらけ出すことでもあり、人を謙虚にする。
そうすることで、いつもとは違う目で、物事を見ることもできる。

現代の生き方はプライベート(私)とパブリック(公)をきっちり分けようとしている気がする。
例えば(公)の役割を果たしている時に(私)があってはいけないような感じすらする。
〝公私混同〟って、やってはいけない事の代名詞で存在する。

でも(私)を活かさずして、(公)もあり得ないのではないかな?
(公)を重んじ過ぎて(私)がなくなってしまう時、過労死のような、あまりにも痛い現実が起こってしまうのではないか。
だとしたら(私)を大事にして、(公)を楽しみながら生きること。それこそが〝公私共生〟の道。


迷った事から、出会ったこの4人の男性の親切のお陰でこんな事を考えました。
みなさん、2017年も思いっきり間違えましょう、そして道に迷いましょう〜


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ひとりじゃない

☆この記事は、NPO法人アグレコが月一で発行しているフリーペーパー「agreco」に寄稿しているものです。
~みんなでくらしをつくる~というテーマの雑誌で、個性あふれる方たちの描く糸が紡ぎだす月刊誌。
群馬・東京・栃木で手に入れることができます☆



私には悩みがある。
それは湿疹。身体に小さな赤い点が出来て我慢出来ない痒みを伴う貨幣状湿疹。
始まったきっかけはヒルだった。ヒルに刺された後が化膿して、痒くなりはじめ、
そこから身体の色々な場所に湿疹として現れ出したのが10年前。


当時住んでいたイスラエルのキブツでは、悩みを相談すると親切な友人たちがあれこれ色々な薬を持ってきてくれた。
その中でも興味深かったのは、イチジクの実がまだ青い時にもぎ取った茎から出る乳液。
調べてみると、民間薬として日本でも使われていたらしい。


そんなみんなの親切も私の湿疹を完治させることはできず、ついに病院に行き皮膚科の先生に診てもらうことになった。
日本にも来たことがある親日家の先生だった。
バイオプシー(生検)までしてもらって分かった結果が“Nummular dermatitis(貨幣状湿疹)”だった。
そんな名前を言われても、それが何を意味するかまったく????な私は尋ねた。

私:『先生、これはどうしたら治るんですか?』  
先生:『わからないんだよね。とにかく薬を塗り続けるしかないよ。』
私: 『原因は何なんでしょうか?』
先生:『うーん。本に書かれていないから分からないなぁ。』



この最後の答えに、私はもうそれ以上何を聞いてもこの先生からは答えは得られないだろうと悟ったのだった・・・・
それ以来、とにかく色々な治療法を試してみた。
ステロイドから自然な塗り薬はもちろん、ホメオパシーから鍼、漢方薬からヒーリング。
日本に帰国してからは、何軒かの皮膚科にも行ってみた。
ある時、あるお医者さんには、「これは“アトピー”です。理由がわからなくて現れるこういった身体の反応をアトピーというんです」
と言われて、なんと目の前に光が差し込んだように見えた!
自分が“アトピー”で悩んでいる人達の中に仲間入りできたようで純粋に嬉しかったから!(笑)



病にかかることは、孤独なことだ。
夜、湿疹が悪化した時にはかゆみを通り越した痛みや痺れのために眠れない夜を過ごしたこともあった。
真夜中に、一人布団の上でもがく。泣き叫んでも、誰もこのかゆみや、痛みを治すことはできない。
がんのように、死に至る病ではない。でも、抱える悩みは大きくその苦しみは、なったものにしか分からないだろう。


身体には叡知が宿っている。
その叡知が何と私たちに語りかけてくれているのか、それを全て聞き取ることは難しい。
でもそんな時同じ人間、この身体に生きる者同士が分かち合える“経験”がある。
それを共有することで私たちは乗り越えていける“強さ”を身に付けることができる、よね!!



ムーブメント・メディスン10周年!

2017年1月10日、ムーブメント・メディスン(MM)が10周年を迎えました!


2007年1月10日に誕生する前夜、創始者のスザナ&ヤコブは一晩中セレモニーをしたそうです。


そしてこの日も、新しい次の10年がスタートする前夜のセレモニーから、
このビデオ・メッセージが送られてきました。


彼らの祈りを、皆さんとシェアしますね。


「私たちみんなが、この世界に生まれてきた魂の目的の源へと導く術を手にしますように。
そしてムーブメント・メディスンが人々にとって、クリエイティブな場であり、オアシスであり、癒し、充電する場でありますように。
内にある羅針盤を磨き、自分の目的、創造性、繋がりの力を強め、人生で必要な一歩一歩を踏み出せますように。」


そして最後の方で語っていますが、彼ら自身の役割が次の段階へ入ったとも言っています。


アプレンティスシップ・プログラムという、MMを深く学び、ティーチャー・ファシリテーターとなるプログラムを彼らは
イギリスで行っていますが、あと3・4期でそれを次の世代へと引き継ぎ、彼らはより広い視野を持った立場からMMをシェアしていく、そう語っています。


彼らから直接学んでティーチャーとなられたい皆さん、ぜひ一歩を踏み出してくださいね!


ビデオ・メッセージ↓↓↓
https://www.facebook.com/yaacov.darlingkhan/posts/10154072314981022

フラメンコと4エレメント


この間、気付いたこと。
フラメンコを初めてなんと20年が経ちました。
成人式を迎えるんだ~と感慨深く感じています。

「どうしてフラメンコ?」
何度も人に尋ねられ、自分にも尋ね続けた、この質問。
今ある答えは
「私を自由にしてくれる道だった」



フラメンコを踊り始める前、私は感情表現が物凄く下手だった。
いつもくすぶった不完全燃焼の焚火のように、
自分の言いたいこともよくわからない、
感じていることもわからない。
生きている意味が分からないかった。


踊り出して、踊り続けて何かが変わった。
スイッチが入った。
自分の感じていることを感じられるようになった。
自分が何をしたいのかわかるようになった。
生きている意味が、初めて分かった。


今日、今度あるライブの練習をしていて改めて感じる。
フラメンコは火だ!
私の内側のくすぶっていた焚火を完全燃焼させてくれた、火。


そしてフラメンコは水でもある。
ギターの美しいメロディーが、身体を使ってしなやかに流れる水を引き出す。
心の中の静かな湖を表す時もあれば、激しくうねる波を表す時もある。


そして風でもある。
瞬時に変化する。
あらゆる境界線を越え、人の心をつかむ。
そこには一つの場所にとどまらない
様々な土地をさすらってきたジプシーのスピリットがある。


そしてフラメンコは大地でもある。
足元から響いてくるリズム、
どっしりと地に根を張った力強い唄とそこに立つ姿。
大地は
今・ここにあること。
そして
今・ここしかない、
ということを教えてくれる。


フラメンコによって、私はダンスと出会った。
ダンスがなければ、今の私はないな~~
そうシミジミ感じ入る今日の私です。










糸をつむぐ女性 ~アマゾンと私~

この記事は、ムーブメント・メディスン創始者のひとり、スザナ・ダーリングカンによるものです。
彼らは毎年、アマゾンに人々を連れていくツアーを行っています。
アマゾンに生きる人々、そしてアマゾンを守る人々とのつながりや活動も描かれています。
日本語訳はBY佐藤治子さん!ありがとう☆



糸をつむぐ女性 ~アマゾンと私~
By スザンナ・ダーリングカン 訳:佐藤治子

アマゾン熱帯雨林奥深くのティンキアスという村に、体が小さく顔は皺だらけの、しかし輝いた瞳を持つ老女が住んでいます。
彼女は昔ながらの木綿つむぎの名人で、昔からの糸の紡ぎ方を知る村で唯一の人間です。以前は、女性たちは皆同じやり方で
糸を紡ぎ、その糸で家族の衣服を織っていました。


私たちが訪ねるといつでも、彼女は糸のつむぎ方を教え、笑いながら私たちにも糸つむぎをやらせてみてくれます。ほとんど目は
見えないのに、彼女は驚くべき速さで糸を紡ぐのです。でこぼこがまったくなく美しい、完璧な糸を。それに比べて我々のつむぐ糸といったら、ぼこぼこしていてむらがあり、とぎれとぎれ。もちろん、彼女くらい熟練した技術を身に着けるには長い年月の練習が必要なのですが。


自分たちの手で夢中になって糸を紡いでいる間、私は彼女の年齢と、彼女が生き抜いてきた長い年月に思いをはせてみました。
私は通訳者に、彼女が生きてきた歴史について、我々と何かシェアしたいことがあるかどうか尋ねてくれと頼みました。アチュア族の戦士である通訳者は、この偉大なる老女の耳に届くように、大声で尋ねてくれました。彼女はすぐさま答えました--まるで
この物語が彼女の中ですでに準備ができていて、ただ語られるその瞬間を待っていたかのように・・・。


「昔、まだ私が若かった頃、夫と一緒に森林を歩いていました。夫はとても歩くのが速く、私はついていけないこともよくありました。たいてい彼は私を待っていてくれましたが、あるとき私たちははぐれてしまいました。私は彼を見失ってしまったのです。暗くなったので寝床を作り、一人ぼっちで森で眠ったその夜、私は夢を見ました。世界中の人々が私たちを訪ねてこのアマゾンにやってくる、そんな時が訪れる、そんな夢です。」彼女は私を見上げて微笑んだ。「そして今、あなた方がここにいます。」


50年もしくは60年ほど前、アマゾン奥地に住むアチュア族の女性にとってそのビジョンは考えもつかないことだったに違いないと、
私は改めて考えてみました。
今、彼女は自分のみた夢が現実となったことをとても喜んでいます。


次の日、私は自分のビジョンを思い出しました。
「私はアマゾンのジャングルの上を飛んでいる。地上では人々が蛇のようにくねくねと連なりながらジャングルを歌い踊っている---あらゆる国々の、あらゆる年代の、あらゆる人種の人々が。それは私たち、ともに地球に生きる人類だ。」
このビジョンがまだ完全に現実化したとは言えないにしても、今私が世界中の人々とアマゾンで歌い踊っているのは偶然ではありません。

25歳の時にみたこのビジョンは、私がダンスを「魂の指針」とするきっかけとなりました。そのおかげで私はガブリエル・ロスに出会い、これからもずっとこの出会いに感謝することでしょう。あれからおよそ30年。その間、私は人生のそして愛のパ-トナ-、ヤコブと共に、自分のハ-トに従い夢に挑戦し続けています。2007年に私達はムーブメント・メディスンの学校を創立しました。そして学校がパチャママ・アライアンスと提携したおかげで、私はアチュア族のこの美しい糸紡ぎの老女と出会い、ともに夢を紡ぐことになったのです。


夢はアチュア族にとってとても重要です。アチュア族は毎朝夜明け前に起き、たっぷりのグアユサ茶を飲むために火を囲みます。
このお茶は森の植物が原料で、弱いカフェインのような効能があり、味は緑茶のようなものです。ヒョウタンの容器いくつかにグアユサ茶をいれて、彼らは森のはずれに行き、身体を浄化するためにそれを一気に飲み干すのです。あまり気持ち良さそうではないかもしれませんが、やってみると驚くほどに私は元気になり浄化されました。その後、人々は座って自分たちの見た夢をシェアして解釈します。彼らの「夢案内システム」に従って、その日に何をするかを決めるのです。


21年前の1995年、アチュア族のシャ-マン達は、石油開発による深刻な脅威が彼らの土地に近づいてくることを夢やビジョンの中で見始めました。アチュアの人々は自分たちを脅かす物から逃げないという事を文化的な信条としています。ラファエル・タイーッシュというアチュアのシャ-マンはその信条に従い、協力を求めてアマゾンの外の現代社会にやってきたのです。彼の訴えは聞き入れられ、それに応えてパチャママ・アライアンスが誕生しました。この団体には、ビル&リン ツイスト夫妻がいました。


アチュア族たちはアライアンスの創立者たちと共にアメリカ全土の人々に次の2点を要求しました:1)彼らの森林を守る手助けを
すること 2)「北方の夢」を現実化させないこと、です。


その後パチャママ・アライアンスはアチュア族が自分たちで領土を地図化し法律的所有権を手に入れて、領土に入れるものと入れないものを自分たちで決めることができるようにサポ-トを続けています。アライアンスの業績が功を奏し、今に至るまでアチュアの領土は本来の姿のまま現存し、開発されていません。


アライアンスの活動としてもう一方の目玉は、ヤコブと私のパチャママ・アライアンス活動の原点となる’ Awaking the Dreamer’シンポジウムです。(日本では“チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム”と呼ばれ、NPOセブン・ジェネレーションズが行っています)
私たちはこのワークに深く感動し、私たちの人生も大いに変化しました。今の自分のままでいたい人にはお勧めしませんが。


このシンポジウムは我々ひとりひとりが「北方の夢」を変化させる為にそれぞれの果たすべき役割に目覚めるための強力なツ-ルです。「夢(dream)」とは「物語(story)」です。それはunexamined assumptionsつまりチェックされずに通る根拠のない推定で、我々の認識や選択を無意識のうちにしかし強力に決定づけます。’ Awaking the Dreamer’は哲学的、歴史的、心理学的、そしてスピリチュアルな側面からみても非常に知的なシンポジウムだと思います。私はこれまでこのシンポジウムに何度も参加しましたが、参加するたびにいつも新たな感動を覚え、新しいことを学びます。できるだけはやく参加してみることをお勧めします。以前このシンポジウムに参加したことがある人ならば、現在行われている物が進化していることに気づくでしょう。アライアンス側が常にアップデート
しているからです。シンポジウムは現在オンラインで ‘Awaking the Dreamer’ や‘Game –Changer Intensive’に参加することが可能
です。


NGOが、我々文明社会の根本問題に働きかけながら、原住民たちが組織を作り自立するための資金を長期にわたって援助することは非常にまれなことだと私たちは認識しています。NGOの多くは数年続くあるプロジェクトに基金を援助し、その後活動をやめるのが普通なのです。パチャママ・アライアンスの活動や在り方は180度異なります。私はこの協会で、先住民族と現代の英知両方のサポ-トをするという自分の役割を果たせることをとても誇りに感じています。


パチャママ・アライアンス独自の手腕や原住民に敬意を表する活動の仕方がわかるにつれて、アマゾンの他の部族たちも同盟に
加わることを望むようになってきています。その結果、最近始まったエクアドルでの「パチャママ財団」の活動に至るまでに、アライアンスの権限はより多くなり、共に活動する多様な先住民族のグル-プも増えてきています、そしてその民族たちの多くはかつては敵同士だったのです。アライアンスの拡大によって、さらに最近サパラ族が同盟に加わりましたが、首長のマナリはムーブメント・メディスンのサマ-ロングダンスにすでに2度参加しています。


マナリはサマ-ロングダンスに参加したことで、彼らと同じような夢を抱いている人々が世界には他にもいるのだということを知り勇気づけられたと語ってくれました。これは彼らの孤立感が薄れたということです。マナリは、彼の暮らす森林から出ると普通はスピリットと交信するのは不可能になるのだが、ロングダンスの中では同じように交信することができたとも語ってくれました。これを聞いて私たちはとても感動し、信頼する先住民族のリ-ダ-からの我々の活動に対して大切な見解をいただくことができました。


2013年12月に、エクアドル政府は「パチャママ財団」の活動を停止しましたが、この組織が先住民たちの権利支援にどれだけ効果をあげてきたかを表すこととなりました。この政府の対応に屈することなく、高名な先住民の権利擁護者であり、素晴らしい心、魂、才能の持ち主であるベレン・パエズの指導の下に活動は継続しています。


最近行われたアマゾンでのあるミ-ティングでは、シャ-マンのラファエル・タイーシュがビル・ツイストと会談し、アチュア族が今後どれだけの期間アライアンスの支援を期待できるか尋ねました。「あと100年とか、そのくらい」とビルは答え、ラファエルに長期間の援助を約束しました。その場に安堵の空気が広がりました。ベレンもその場に居合わせ、このやり取りがいかに感動的なものであったかを我々に語ってくれました。


マナリは思いやりにあふれ、精神世界の理解に優れた人物で、知り合ってから何年にもわたって私は個人的に彼の考えに救われてきています。彼の知恵と見解によって、私は母の死に対する嘆きを癒すことができたし、私が今までにみたいくつかの不思議なビジョンの示す癒しを理解し、私がその癒しを受け取るのも助けてくれました。


同じような寛大な精神を私たちが最近アマゾンを訪れた時にも感じることができました。私たちがサパラ族のエコプロジェクトであるナクを訪れる2週間前、エクアドル政府はアマゾンの森林やサパラ族たちに多大なダメ-ジを与えるであろう、石油採掘の契約に署名したのです。マナリは存在の危機を感じ、来るべき出来事に対して肉体的そして精神的に備えました。そんな状況下でさえ、マナリは一人一人がそれぞれの人生の航路を進むための配慮と気配りを示してくれ、その態度に私たちは心を揺り動かされました。
私たちがアマゾンを発つ日に、彼はこんなことを話してくれました。


「状況は非常に厳しい。「搾取的思考」と「循環型社会という理想郷」が対決する最前線がサパラ族の居住区域に迫ってきている:生物多様性に富んだ、薬草やそれぞれ独自の文化を保有する100万エ-カ-の手つかずの熱帯雨林。サパラ族の居住区はまた巨大な二酸化炭素吸収源でもある。」


この問題は解決困難で、複雑な様相を呈しています。エクアドル政府の苦しい状況もわからないではありません。ここ数年、国全体で広く必要とされるインフラ整備(道路、学校、病院など)のためにエクアドル政府は中国から多額の負債を抱えています。中国政府は、代わりにエクアドルの石油を欲しているのです。地球上での状況を考慮すれば、明らかにほかの解決方法があるはずです。地球上の先住民たちが、今、文字通りこの惑星の将来的な幸福を消耗させるような資源強奪に対してNO!を表明し始めています。


2016年1月エクアドル政府は石油採掘区画79と83の権利を中国の企業に売却しました。これらの未開発アマゾン熱帯雨林地域はサパラ族だけでなく、サラヤク地域のキチュア族や孤立先住民であるタガエリやタロメナネの居住区となっています。
この売却は、エクアドル政府が「自然の権利」に対して憲法責任を負っているのに、問題となる熱帯雨林地域の原住民たちには何の相談も報告もなく(それがエクアドルの法律なのです)、2015年のパリ協定や、サパラ族の文化が2001年にユネスコ世界文化遺産に指定されているという事実をすべて無視して行われました。


先住民たちの大部分は政府に対してはっきりと「No」を表明し、その態度はゆるぎないものです。「私たちの領土に侵入してこないでください」というのではなく、「我々はこの暴挙を認めない」と言っているのです。このように自分たちの立場、おかれている状況、地球全体や子供たちの未来のために自分たちが今できることをよく理解しており、影響力を持った強くそして非常に寛大な先住民族たちと出逢うことは、まさに神の恵みとしかいいようがありません。


数年前、アチュア族の若きリ-ダ-であるアウグスティンは語っています。「我々の祖先はアマゾンが危機に瀕するこの時が来るのを予見していた。そしてまた、我々だけではなく、味方を得ることで森林が持ちこたえるであろうことも。」
(ビデオでアウグスティンのような若きリ-ダ-たちの後ろに立っている)予知能力のあるアチュアの一人、ドミンゴは語っています。「予言はこうだ、今こそ鷲とコンドルが同じ空を共に舞う時なのだ。我々先住民族の最善の知恵は我々を困難から救い出してくれる近代社会のもっともすぐれた知識と統合するのだ。私たちはお互いを必要としているのだ。」


最近訪れた場所で、私たちと先住民族たちが共に何度も夢の中で見たのは、アマゾンの原住民たちと共に、全世界の本当に多くの人々が共に立ち上がるという、愛・連帯意識・つながりのネットワ-クであり、その結果アマゾンの森林は守られるだろうというビジョンでした。パチャママ・アライアンスは、“ジャングルの大地から石油を採取するというような行為はあり得ない”という意識に変容するには、さらにあと2,3年はかかるだろうと見込んでいます。だからこそ、もし我々全員が協力して、“その時”まで現状を維持することができれば、アマゾンの原生林を無傷のまま守れる方向にいけるかもしれないのです。望みさえすれば、あなたもそのための何らかの役割を果たすことができます。(このままどうぞ読み進めてください)


今のこの時代で特筆すべき点は、女性たちが果たしている役割です。ジャングルではつい最近まで、男女の役割は非常にはっきり区別されており、外部の世界と接触することになったときは女性たちは表面に出ることはありませんでした。しかし、今や、女性たちがリ-ダ-シップをとって変化を起こすために協力しています。石油採掘企業がアマゾンへの進出を表明した2016年3月8日の国際女性デ-には、7つの地域から集まった500名の原住民の女性たちがプヨでデモを行い、石油会社はその日はアマゾンの中に入ることはできませんでした。


この記事を読んだとき、私は感謝と歓喜の涙を流しました。ベレン・パエズが語ったように、先住民族の女性たちと世界中の活動家が、アマゾン熱帯雨林とそこに住む人々の権利を守るために共に立ち上がり、連帯意識を持って交流するという経験をしている今このときは、極めて特別で歴史的な瞬間であり、我々は長い間この時を待ち続けていたのです。
私はネルソン・マンデラの言葉を思い出していました。「何かをなし得る前には、何事も不可能に思える。」私たちの活動は終わってはいないけれども、重要な一歩を踏み出したのです。


私たちはマナリの動画を2016年2月22日に作成し、過去2、3年の間にもいくつかの映像を撮っています。皆さんのネットワ-クでもどうかこれらをシェアしてください。

ビデオ
Manari 
:https://www.youtube.com/watch?v=uWwGjom1S_Y&feature=youtu.be
*The fierce passion of a young Achuar leader (アチュア族リ-ダ-のとてつもない情熱)
:https://www.youtube.com/watch?v=m3CkSLk6fQk
*Maria speaks(マリアの語り)
:https://www.youtube.com/watch?v=m4GL5Y6D0kk
*Mukasawa speaks(Mukasawaの語り)
:https://www.youtube.com/watch?v=g1dMrc5K17Y
*Jose speaks(ホセの語り)
:https://www.youtube.com/watch?v=hUWMthqLd48
*Jorge speaks(Jorgeの語り)
:https://www.youtube.com/watch?v=M2vmxDBw4Bg

さらに、アマゾン・ウォッチの20周年を記念に作られたこちらのショ-トビデオもご覧ください。: 
https://www.youtube.com/watch?v=004rQgFInRw
アマゾン・ウォッチはパチャママ・アライアンスと親密な関係にあり、素晴らしい協力体制をとりながら活動している団体です。
私はこれらの見事な活動すべてに対して感謝の気持ちに堪えません。
確かなものはありません。同時に、起こることは我々全員が行動したかしないかにかかっているのです。


この地球上では、異なる世界感や夢をもつ人々の間で、人々が採掘したい他の資源についても同じような話し合いが繰り広げられています。しかし基本的な問いかけは変わりません。「我々は誰になりたいのか?」さらには、「我々は誰なのか」そして「この時代に生きている我々の世代はどういう風に(後世に)記憶されるのか?」
実際のところ、我々は誰かの記憶に残るのでしょうか?/我々のことを覚えていてくれる人は存在するのでしょうか?


今回のアマゾンへの個人旅行は、終わってみれば、自分の内側の深い部分で「私はいったい何者なのか」を考える重要なきっかけとなりました。このことは私の行動、認識すべてに影響を与えていて、私にはそれを十分に統合していく力があります。準備が整ったと自分で感じたら、この点についてさらに書こうと思います。私はアマゾン原生林の生命やそこに暮らす人々と出会い、共に生き、友情をはぐくみ、自分の人生の中でどれだけこれらと関わることが大きな位置を占めているかに気づく機会を得たことを心から嬉しく思っています。


私はこのようなチャレンジとチャンスが与えられたこの時代に生きる我々一人一人が、自分自身の気持ちと心の声を信頼し、思い切って自分に与えられた使命を果たしてみることを奨励します。リン・ツイストが言うように、「大きな使命も、小さな使命もない。あなたにはあなたの使命があるだけだ。あなたが自分の使命を果たすとき、あなたは人生にずっと夢見てきたような意義を見出すでしょう。」


あなたにできる重要かつ効果的な役目は、寄贈者になりパチャママ・アライアンスを支援することです。そうすればアマゾンの人々をしっかりとサポ-トできます。定期的に寄付をすることによって、アマゾン地域や世界中で取り組まれている「北方の夢」の内容を書き換えるための活動を継続させていくサポ-トができるのです。長期の寄贈者とは、毎月、もしくは毎年ある金額を協会に寄付して下さる方々で、この方々のおかげでアライアンスはアマゾン先住民族のために献身的に活動できるし、先住民たちが人類全体のために自分たちの住む森林を守ろうと行動する力に確かな影響を与えています。このことについてどうぞよくお考えください。私は、アライアンスに寄付をするということが、我々にできる最も重要な投資だと考えています。


あなたがして下さるすべてのことに感謝をささげます;それが祈りと行為のどのような組み合わせであろうとも、大きなことでも小さな事でもいいのです。場所もどこでも構いません。あなたが、命と愛のために、あなたの魂の声に従って行動することを決めてくださったなら、どこでもいいのです。


この記事を読んで下さってありがとうございます。私が自分の役割を果たすためにム-ブメントメディスンから受けた援助、またほかのすべての援助に対して感謝いたします。私一人では決してできなかったことです。

あなたのため、私のため、そして人類全体のために、愛をこめて、勇気を願って。

スザナ・ダーリングカン

この記事は、デイビッド・タッカー, クリスティーナ・セラーノ, ヤコブ、そしてスザンナ本人が企画した2016年アマゾンへのパチャママ・ジャ-ニ-「世界の魂とともに踊る」から帰途についた後に書かれたもの。この上記の4人と北米やヨーロッパから集まった意識の高い人々による4度目のアマゾンへは、パチャママ・アライアンスのグル-プが熱帯雨林に足を踏み入れた中で最長の旅となった。スザンナとヤコブはSchool of Movement Medicineの創設者。写真提供に際して、ムーブメント・メディスンやこれまで我々がかかわった団体の方々にお礼を申し上げます。  
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